東北の300名山7座


  【山行報告】    記;山口敏晴

   平成13年8月   {秋田・太平山}    五万分ノ一<太平山>
    10日〜18日    {森吉山} 五万分ノ一<森吉山>
  {秋田駒ヶ岳}    五万分ノ一<雫石>
       {乳頭山} 五万分ノ一<雫石> 
  {早池峰山}    五万分ノ一<早池峰山>
     {和賀岳} 五万分ノ一<鶯宿>
    {焼石岳}    五万分ノ一<焼石岳>

8/10 向島5:00−−7:45敦賀港・フェリー乗場9:45〜

8/11 秋田港6:00−−秋田市−仁別国民の森−−7:30旭又キャンプ場・太平山登
山口7:50...赤倉岳登山口...8:15御滝神社...9:10御手洗神社..9:50
太平山頂上(△1170.4m 一等三角点)10:50...11:25御手洗神社..
12:30車のところ12:50−−−昭和町−−五城目町−−15:30阿仁前田駅・クイ
ンス森吉16:25−−−16:55こめつが山荘駐車場(泊)

8/12 5:10...6:00七合目...6:25一ノ腰(△1264.5m 三等三角点)..
6:30雲嶺峠..6:45前岳...7:35森吉山頂上(△1454.2m 一等三角点)..
8:05...8:40前岳...9:00一ノ腰...9:45車のところ10:00−−−10:25
クインス森吉11:05−−−阿仁町−−R105−13:00田沢湖−−−13:30乳頭山登山
口・孫六湯13:45...14:45田代平山荘...15:15乳頭山頂上(△1477.5m
三等三角点)15:25...16:10一本松温泉跡...16:30黒湯登山口17:00−−
17:25秋田駒ゲート前−−−17:40駒ヶ岳八合目駐車場(泊)

8/13 5:25...6:10阿弥陀池...6:30女目岳頂上(△1637.4m 一等三角点)
6:50...7:45車のところ8:15−−−8:55黒湯9:30−−R46−−11:00盛岡−−
R396−−紫波町−−14:35早池峰山河原坊登山口(泊)

8/14 5:00...コメガモリ沢...6:30御座走り..6:55千丈ヶ岩..7:10早
池峰山頂上(△1913.6m 一等三角点)..小田越...8:10五合目御金蔵
..9:00林道...9:40車のところ9:55−−−11:50矢巾温泉12:50..15:40
角館町−−−16:40真木渓谷−−−17:00袖川立岩駐車場(泊)

8/15 4:35−−小路又分岐−−4:50車止...5:10和賀岳甘露水登山口...
5:55滝倉沢...6:30倉方6:45...7:15薬師岳頂上1218m..7:50小杉分岐
..8:40和賀岳頂上(△1440.0m 一等三角点)8:55...10:10薬師岳...
10:35倉方...11:40車のところ11:50−−−中仙町−−大曲市−−横手市−
R342−R397−16:20焼石岳中沼コース入口−−−16:45中沼コース登山口(泊)

8/16 4:50...5:20中沼..5;40上沼...6:20銀明水...姥石平...
7:45焼石岳頂上(△1549.7m 一等三角点)8:20...8:50東焼石岳1507m..
9:05六沢山...9:55金明水10:05...12:20車のところ−−13:10ひめかゆ
バス停−13:40休養センター14:35−東成瀬村−R13−秋田港フェリー乗場(泊)

8/17 8:50秋田港〜8/18 5:40敦賀港−−8:10向島
(フェリー除く)往復走行距離1162km


盆休みを利用して、東北の日本300名山7座を登頂することにした。
太平山は、秋田県秋田市と小阿仁村・河辺町・五城目町との境にある。
森吉山は、秋田県森吉町と阿仁町との境にあり、花の百名山である。
秋田駒ヶ岳は、秋田県田沢湖町と岩手県雫石町の境にある。
乳頭山は、十和田・八幡平国立公園の中にあり、烏帽子岳とも呼ばれる。
早池峰山は、岩手県大迫町と川井村の境にあり、深田百名山のひとつ。
和賀岳は、岩手県沢内村と秋田県角館町との境にある。
焼石岳は、岩手県湯田町と胆沢町との境にあり、花の百名山でもある。
乳頭山を除いて、6座には一等三角点があり、これで500m以上の一等三角点の山 は、223座。日本300名山は224座になった。

8/10朝9時45分、敦賀港発苫小牧東港行きのフェリーに乗り、次の日の朝6時50 分、秋田港に着く。8/11さっそく最初の目的地、太平山をめざす。
登山コースは9つもあり、かつての修験の山は、今は多くの市民に親しまれてい る。林野庁が指定した、仁別国民の森にむかう。森林博物館を過ぎて登山口の旭 又キャンプ場に着いた。すでに車が5台あり、大阪,所沢,宮城,秋田2台であ った。馬場目岳1037mの分岐を過ぎて、森林軌道跡の広い道を歩く。

赤倉岳1093mとの分れがあり、弟子還沢に出る。御滝神社からは本格的な登り となる。1時間歩くと、御手洗(みたらし)神社である。ここには水場があり江 戸時代の民族学者、菅江真澄の碑があった。地元の夫婦が休んでいた。
頂上をめざす。山頂には大きな建物があり、三吉神社の奥の宮だそうで、宿泊も できる。方位盤があり、男鹿半島が望まれるようだが今日はガスっている。頂上 には、宮城から赤倉岳経由で登ってきた、単独行がいた。

かなりの時間がかかったようである。御手洗にいた夫婦が登ってきて熱い味噌汁 をごちそうになった。明日、森吉山に登るというと、近くにある温泉付駅舎阿仁 前田駅への道を教えてくれた。山を降りると、ファミリー2組も登ってきており、 駐車場は16台になっていた。 
五城目町で買い物をして、阿仁前田駅にある温泉クインス森吉で汗を流した。こ こには森吉町で捕えた、熊の剥製が置いてあった。森吉山の五合目の登山口にな る、こめつが山荘に着いた。道標には、頂上まで5.8km一ノ腰コースと書かれて あった。こめつが山荘に泊まっていた団体がいたようで、夜、尺八の音で、「コ ンドルは飛んでいく」の曲が流れてきていた。

8/12朝5時10分出発。森吉山は、径約3kmのカルデラを有する成層火山である。
7合目で、昨日の、東京からの団体10名に会う。25分で一ノ腰に着いた。

一ノ腰は森吉山の外輪山のひとつで、三等三角点があった。このあたりはコメツ ガの群生地であった。前岳には森吉神社と避難小屋がある。展望が開けて、森吉 山が目の前にある。少し先には、阿仁町から入山する幸屋(こうや)林道コース があった。このコースは、太平山にいた夫婦が森吉山への最短コースだと言って いた。この山はアオモリトドマツの原生林があるようだが、見過ごしてしまった。
頂上で10名のパーティーと歓談して、先に山を降りた。この山も人気の山で、車 に戻ったら12台になっていた。昨日のクスインス森吉で、汗を流して、道の駅阿 仁で昼食とする。次の目的地、秋田駒ヶ岳に向かう。
途中の田沢湖では、水着の娘さんが日光浴をしていた。秋田駒では、マイカー規 制しており、午前6時から午後5時半まで車は進入禁止で、バス輸送をしていた。
8合目で、ゆっくりするつもりが予定が狂ってしまい、時間はあるので先に乳頭 温泉郷から乳頭山を登ってしまうことにした。
乳頭温泉には、昭和51年5月に八幡平・岩手山に行った時に来ているが、この時 は雪が多くて乳頭山には登れなかった。黒湯の駐車場に車を置いて、孫六湯から 登りはじめた。登山者がどんどん降りてくる。1時間で尾根に出た。
秋田駒の眺めがいい。田代平山荘を過ぎて30分で、乳頭山の頂上に着いた。
眺めよく、田沢湖も見える。東には岩手山2038m、北には大白森山が望まれた。
三角点は探したが、見つからなかった。頂上には2人の女性がおり、2人とも秋 田駒から縦走してきたという。時間も午後3時をすぎており、ゆっくりできず黒 湯に降りることにした。3.8kmの道のりである。ガイドでは、このルートは荒れ ているとなっていたが、よく整備されていた。車に戻り、午後5時半のゲートの 開くのを待って、8合目で泊まりとした。ここは標高1300mあり、さすがに夜は 涼しかった。

8/13朝5時25分出発。
  朝起きてみると、車は9台になっていた。ガスがかかっていて晴れそうにない。
阿弥陀池から20分で、一等三角点のある女目岳の頂上に着いた。視界悪く、何も 見えない。頂上では名古屋から来た、山を降りてから乳頭温泉の鶴ノ湯に行くと いう3人組に会った。ここから湯森山1472m・笹森山1414mへの周遊コースを考え ていたが、天気悪くもと来た道を降りることにした。秋田駒は高山植物の宝庫で、 紫のミヤマシャジンが一面に咲いていた。コマクサの群生は見ることができなか った。8時15分に出るバスの後ろについて、山を降りた。
黒湯まで行って、一浴することにした。(400円)露天風呂は男女混浴だった。
さっぱりしたところで、秋田から一番距離のある早池峰山の登山口に向かう。盛 岡の市内で買い物をして、河原坊登山口に早めに着いた。ここにはビジターセン ターがあり、早池峰山に咲く高山植物の本を読んだりして時間を潰した。早池峰 山も8/12までマイカー規制していたそうで今日は月曜日で、助かった。登山口に は天体観測で、木曜日まで泊まり込むという若者がいた。
雲の切れ間から、中岳1679mや早池峰山の頂上が、駐車場からも望まれた。

  早池峰山は北上山地の中央にあり、ハヤチネウスユキソウで有名である。
詩人宮沢賢治が愛した山で、登山口には詩碑が建っていた。

8/14朝5時出発。車 は25台になっていた。正面コースをとる。頂上まで2.6mの道のりである。
コメガモリ沢をつめていく。ウスユキソウ,ツリガネニンジンが咲いていた。御 座走りからは急登になり、打石・千丈ヶ岩・鉄梯子を越えて2時間10分で、頂上 についた。山梨百名山を完登したという甲府の単独行に会う。岐阜百山が123座 あると話していたら、甲州百山と山梨百名山のだぶっている所を削ると、やはり 123座になるという。123という数字が一致した。下りは、小田越コースをとる。 ガスが晴れて、下の河原坊の駐車場が見えた。どんどん登山者が登ってくる。林 道に出た。ここには薬師岳1645mの登山口があった。3人がこれから登っていく ところであった。林道を30分歩いて、河原坊に戻った。 
車は駐車場からあふれて、50台になっていた。さすが、百名山の山である。
山梨百名山を完登した人が教えてくれた、早池峰神社にある峰南荘の風呂は、昼 からで一浴できず。花巻に行けば、花巻温泉郷があるが方向が違うので矢巾町ま で行って、矢巾温泉・パストラルバーデンで汗を流した。クラシックの曲が流れ ていて、なかなかであった。次の目的地である、和賀岳に向かう。
角館町をめざす。とりつきのある真木渓谷はわかりにくかった。真木渓谷は深く、 大小20もの滝があるという。和賀岳の登山口のある真木林道は、未舗装で走りづ らい。トイレのある、袖川立岩駐車場で泊まりとした。
登山口のある甘露水は、まだ先のようである。地元の2人が下見に来ていて、甘 露水まで見てきてくれた。3km先まで車で入れるということで、明日早めに起き て行くことにした。駐車場に車が1台あったが、釣客のもので、聞くと、真木渓 谷は水が青くて気に入っているという。ここでの泊まりは、私の車1台だけであ った。

8/15朝4時半に車で、甘露水まで移動する。

車止から10分歩いた所に、甘露水登山口があった。和賀岳は真昼山地の最高峰で ある。和賀岳を登るには、薬師岳1218mを越えていかねばならない。コースタイ ムは片道5時間である。ほかに高下(こうげ)コースもあるが、こちらの方がも っとアプローチが長い。薬師岳は雄物川の支流、斎内川の源流をなしている。登 山口から1時間歩いた所にある、滝倉沢避難小屋は老朽化して、なくなっていた。 2時間で薬師岳に到着。はるかかなたに、めざす和賀岳が望まれた。和賀岳に至 る稜線には、お花畑があり、天気もよく、気持ちがいい。

小杉分岐に着く。白岩岳まで5.3km,和賀岳まで2.4kmとなっていた。アップダウ ンの少ない尾根歩きだったので、薬師岳から90分で、和賀岳の三角点を踏むこと ができた。300名山にしては寂しい頂上であった。今日は誰にも会わない と思っていたが、300名山をやっているという名古屋の単独行がやってきた。
あと20座を残すのみという。火打山の奥にある、焼山2400mはまだだという。
昨日、焼石岳を登ってきたという。私は明日、焼石岳を登るつもりである。

薬師平まで降りてくると、地元の3人組,2人組に出会って、この山もにぎやか になってきた。薬師岳を降りると、昨日、下見していた2人に会う。真昼岳 1060mはすでに登っているそうで、今日は薬師岳までという。車に戻ったら、 お昼であった。昨日泊まった袖川駐車場には、車が1台あったが、あとで秋田新 聞を見ると、袖川沢でこの日、滑落事故があったようである。
中仙町で買い物して、大曲健康ランドで汗を流して、焼石岳の登山口にむかう。 途中、横手を通ったが盆地特有の暑さで36度もあった。R342からR397に入る。最 大で1時間40分の時間帯通行止をしていたが、お盆のせいか通行止はなかった。 つぶ沼の登山口をすぎて、石淵ダムの先に中沼コース登山口の看板があった。こ れより尿前(しとまえ)林道終点まで8kmあった。未舗装であった。
駐車場には、まだ車が8台残っていた。ここにはトイレはあったが、水場がなか った。焼石岳は、栗駒国定公園に位置しているが、栗駒山1627mには平成10年の 夏に月山・鳥海山の後に登頂している。

8/16朝4時50分出発。中沼、上沼を経て銀明水に着いた。焼石岳まで2.7kmに なっていた。20分歩くと、姥石平である。ここには花の百名山であるヒオウギア ヤメが咲いていた。ヒオウギとは、葉の付き方が檜で作られた扇に似ていること からつけられたという。ここも一面のお花畑で、雪田が残っていた。
歩きはじめて3時間、焼石岳の頂上に着いた。私ひとりであったが、まもなく単 独行がやってきた。聞くと、夏油(げとう)温泉からやってきたという。
金明水に避難小屋があり、そこに泊まって朝出てきたと言う。金明水がおいしい というので、行ってみることにした。金明水まで4.3kmの道のりである。
東焼石岳・六沢山を越えての稜線歩きである。遠く、経塚山1373mの鋭峰が望ま れる。金明水の水は、彼の言うように水量もあり、冷たくておいしかった。銀明 水は水量が少なく、もうひとつであった。ここから彼の持っている、昭文社の 2001年版の地図にある、赤の実線で書かれてある中沼登山口に降りるコースを行 ってみることにした。私の持っている1994年版には、白い点線のコースであり、 一般向きではないと書かれてあった。金明水の所にも、中沼登山口の所にも道標 はなかったが、目印はあって、何度か徒渉を繰り返して中沼登山口に戻った。増 水している時は、このコースは注意がいる。金明水から車のところまで2時間15 分かかってしまったが、おもしろいコースであった。
盛岡に帰る彼を、ひめかゆのバス停まで送って、私は東成瀬村にあるジュネス健 康センターで汗を流した。予定通り、7座登り終えて、ゆったりとした気分にな った。横手で買い物をして、秋田港フェリー乗場で泊まりとした。 

8/17朝8時50分発のフェリーに乗り、8/18朝5時40分敦賀港に着いた。
おりしも秋田では、4年に1度の第6回ワールドゲームズの会場になっており秋 田が印象づけられた、今年の夏であった。