今回の大峰山脈・山上山に突き上げる上多古川・竹林院谷の遡行を報告し ます。「今回の」と書いたのは、実は一ヶ月前に同じ谷、同じメンバーで、
敗退しているのでした(^^ゞ。
[日時] 1997年8月1日夜発〜3日
[天気] 晴れ
[メンバー] MOGU、小山伏、眠虫、PANCHO
[地図] 洞川、弥山
[テン場まで]
本来矢納谷出会いまで車で行けるのですが、降り続いた雨でアスファルト が切れた後の道はぼこぼこになっていました。道の至る所にタイヤで削った
であろう、50cmほどの溝が出来ている。
ここは仕方なく金山谷へ降りる道のところまで戻り、テントを張った。
宴会開始。MOGUさんの「みやまさんにも一杯」、との声に中央にシェラカ ップを置いて、飲み始める。小山伏さんの腕によるつまみは素晴らしい。私
が用意していた「乾きもの」は、全て却下された。
最後にみやまさんへの一杯を、みんなで分けて飲み、就寝。
[出発!]
前夜は「最低でも7時起床!」と言っていた。私は5時半くらいに目が覚 めるとすでにMOGUさんが起きている。私もテントから出て煙草などすってい
るとすっかり目が覚めてしまった。ところがMOGUさんは、また寝てしまう。
6時くらいから眠虫さんも起き出していたけど、結局全体としては7時に起
床。
ゆっくりと出発して、テン場からブナまた出会いまで一時間弱。しかし3 0分ほど待っても、MOGUさんがやってこない。
小山伏さんに言われ、「MOGUさんを捜索」に行くと、登山道の途中で煙草 をふかしていた。二度寝から覚めた直後と言うことだった。
[多古ノ滝]
奥に双龍ノ滝が望める綺麗な滝。今回はさっさと左岸のガレから、双龍ノ 滝と共に高巻き。
[洞門ノ滝]
43mの勇壮な滝。前回はここで高巻きの道探しに3時間弱掛かり、敗退 の原因となった。実は滝のすぐ近くまで行くと左リッジに綺麗な道が付いて
いる。豪快な滝の飛沫を浴びながら行く。大雨の時にこのリッジまで水が直 接届いているのだろう、道の下がえぐられていて、足を踏み抜く。注意。
[幸治郎窟]
両岸ハングした壁をS字状に曲がると、12mの滝がある。今回は見学も せずに、壁の手前の左岸踏み後から巻く。
[煙突ノ滝手前の10mの滝]
滝の落ち口辺りが反り上がっていて、水を豪快に吹き上げている10mの 滝。前回はここでタイムアウトにより敗退。今回は滝の一寸手前右岸から取
り付き、途中5mの壁をMOGUさんが確保無しで登る。一寸嫌な所である。
懸垂下降で直ぐ上の滝の落ち口に出る。煙突ノ滝も降りた所から10m程行ったところ、右岸ガレから高巻き。上まで行くと、はっきりとした踏み跡が付いている。
[煙突ノ滝跡の8mの滝]
滝の50m程手前から左岸を巻いた。意外に長い高巻きとなり、竹林院谷 出会い手前まで行った。高巻きの途中から、六時ノ滝が見えた。
[テン場探し]
本谷と竹林院谷との出会いでテン場の予定だったが、4人が泊まれるスペ ースがない。地図で確認して、本谷を少し行くことに決定。本谷を行くのに
7m程の幅広い滝がかかっているが、MOGUさんから「登れそう?」と聞かれ、
私は「イヤー、難しそうです」と、答えた。
今回は高巻きづいているので、直ぐにここを高巻くことに決定。えらいこ と高巻いて、結構冷や冷やするトラバースと下降。暗くなる前に降りれるか
不安になる。1時間半ほどかかってやっと沢まで降りてテン場が見つかる。50m程しか進んでいなかった。
夜は小山伏さんの手料理をつまみに宴会\(^o^)/。延々食べ続ける私に皆 さんあきれ顔。そして私はつまみが無くなると直ぐに寝てしまった。
怒ってないですか>皆さん
[二日目・朝]
とりあえず出会いまで戻る。懸垂下降をして降りてみると、何のことはな い滝でメンバーににらまれる。「昨日の一時間半の高巻きは何だったんだ!!」
声にはならないが、聞こえてくる。私はとりあえず、にこにこしていた。
100m程行くとそこは、
[六時ノ滝]
2段、50mの六時ノ滝。幅はそれ以上ありそう。今回の観光沢登り(小 山伏談)のメインであるがさっさと行く。左側を壁に届くまで(滝のバンド
の高さ)登り、壁に沿って左にトラバース。壁の割れ目からさらに高巻き、 滝のかなり上部で沢に戻った。
これから先はなんて事はないだろう、と思っていたところで、
[滑滝50m]
トップを行くMOGUさんが途中で、滝に手をついては立ち上がりうろうろし ている。下で私たちは「MOGUさん、こんなところで何してるんだろう?」と
見ていた。
実際行ってみると、「つっ冷たい!!」。手がしびれるような水の冷たさ である。天気の良い8月の大峰で、これは予想していなかった。
先に行ったMOGUさんが笑っていた。
水のあるところはこれで終わり。後は水のない沢(変な表現ですが、結構 ありますね)を登り、適当に詰めて(一寸落石の怖いところがあった)、等
覚門手前に出ました。
山上山の稜線は、白装束に杖(錫杖?)を持った人たちが沢山歩いていて、
普通の山を登らないMOGUさんが、「折角だから・・・」と、写真をパチパチ 撮って、観光沢登りにふさわしい光景となりました(^^)。
それから阿古滝道を4時間ほどで下り、日が暮れた頃下山となりました。
上多古谷は、大きな滝が連続する、スケールの大きな沢でした。2回目の 遡行で完登したわけですが、その2回とも台風の後で水量が多く、普段とは
違う高巻きになっているところもあると思います。
ですが、水量が多く、迫力を増した滝を沢山見れたこの遡行に、私は大満 足でした。
MOGUさん、安全確保のためのテープの使い方や、テン場の選び方など勉強 になりました。
---Kashiwara,Osaka--- PANCHO(YQB00130)
|